7.雨 feat. 天海ゆき

真っさらで何もない紙に
インクを降らせた夜だった…

薄暗い部屋にひとり
腰を丸くして座っている
瞬きは余りしない様に
瞳を閉じると涙が出るから

あぁ なぜか苦しくなるの
応えのないモノに 応えを探す
真夜中過ぎのこの部屋に
五月雨の様な 雨が降る

あなたが苦手だっていうから
あたしが苦手だって言うから

ずっと我慢をしていたのに
ずっと我慢をしてたくせに

今夜だけでもう15本目に火を着ける
立ち去る瞬間に黙って火を着ける

ため息と吐いた煙が
ため息混じりの煙が

霞む世界をもっと曇らせ 目に沁みる

泣きもせずに 立ち去る姿に
何も言えず 目を背けた

風が吹いても 逸れてしまう私は
風が吹いても 何も変わらない君

まるで煙の様に消えてゆく
だから煙の様に消えてゆく

あぁ なぜか苦しくなるの
応えのないモノに 応えを探す
真夜中過ぎのこの部屋に
五月雨の様な 雨が降る

雨が降る